サントリー白州蒸溜所

秘蔵のおサケ

八ヶ岳の麓にある、サントリー白州蒸溜所*1にいってきた。
到着したのはお昼過ぎ。そこから見学ツアー*2に。ガイドツアーは三種類準備されていて、最初は
ウィスキー蒸溜所ガイドツアーに参加させてもらおうと考えていたのだが、集合のタイミングを間違えてしまい、
ウィスキー&天然水ガイドツアーというコースに参加することにした。
このコースでは、ウィスキーのみのコースと比べると蒸溜工程が省略されるなど、若干端折られているようだったが
天然水をボトリングしている現場(機械が稼働しているところがみられるタイミングはあまり多くないらしい)や、
貯蔵庫のすばらしいにおいを堪能できた上に、北杜12年(ロック、水割り)、アクアヴィーテ(ロック)の試飲まで
させていただき大満足であった。ガイドでご案内いただいた方にもいろいろお話をうかがえたし。
味的には北杜は飲みやすい味。
これがタダでいただけるのであればナンにも言うことはございません。
健康志向のアクアヴィーテ。
こちらは不健康になったらいただきます。後に残る香りが若干苦手。
ツアーの中に組み込まれている試飲は何倍飲んでもタダなのだが、試飲中にファクトリーショップ*3のご案内をしていた。
試飲終了時にいろいろお話をうかがう機会があったのだが、そのときにファクトリーショップの脇にあるバー「兎」
が期間限定で解放されていることを教えてもらい、入ってみた。話によるとこの兎というバーはその昔、銀座にあり、
江戸川乱歩らが通い詰めていたところで、閉店時に譲り受けて移設してきて今に至るとのこと。偶然人がいなかった
こともあり、うれしいことに「江戸川乱歩指定席」に座ることができた。
そこではサントリーのお酒がいろいろとおいてあり、工場価格で楽しむことができる。


そこで飲んだのはまず、先の試飲時にうかがっていた山崎25年をロックで。
まず、色が違う。これは写真を撮っておけば良かったと後刻思ったのだが、後の祭り。色は葡萄を彷彿とさせる濃い色。
ロックにして薄まっているはずなのに薄い色には全く見えない。
グラスから立ち上る芳香を楽しみながら少しだけ口に含むといままで味わった事のない香りが口中に広がる。
一言で言うと「甘い」。
シェリー酒を作った樽で作ったということだが味と香りは本当に生まれて初めて味わうモノだった。
ちなみにボトルの値段は\84000。おいそれと手が出るモノではないけれど、何かの機会あればまた飲みたい。
このシェリー樽製のモノは好みが分かれるところだと思うけれど、あぶく銭が入ったら購入してしまうかも。


次に飲んだのは白州樽出原酒の15年。こちらはふつうのおいしいシングルモルト
香りは甘くて、きらびやかな感じ。味はしっかりしていて癖がない。
山崎の後に飲んでしまって印象が薄いというのが正直なところ。
順番を間違えたというか、少しだけもったいなかったかな。

おいしいお酒を二杯いただき、ファクトリーショップへ移動。さんざん迷ったあげくに購入したモノは、
白州樽出原酒*4と白州蒸溜所秘蔵ウィスキー、それにウィスキーケーキ*5
サントリーの思惑にのっかってきっちりと散在してしまったけれど、よい旅であった。