耐衝撃HDD合戦。

帰りに立ち寄ったヨドバシカメラでのこと。小型ディスクの箱が山積みにされていた。
ここしばらく、小型ディスクはFireWire/USB2.0 I/F搭載のケースがいろいろ出てきて、
機能はもとよりデザイン的にもなかなかのものが増えてきた。
ので、ディスク本体とケースを別売りでそろえるようになってしばらくになる。
自分的に必要性を感じなくなってしまって、ケース付きディスクは全くウォッチして
いなかったのだが、最近のモノは「落としても壊れない」が売りになっているらしい。
考えてみるとディスクそのものを作るメーカは富士通HGSTなど、ごく限られている。
それゆえ、ケースをつけて販売しようとするメーカはディスクそのものに依存しない
要件で勝負しなくてはならない。デザインもそのひとつだが、各社あまりにもひどい
モノは作ってこないわけでイマイチ選別対象にしにくいところにあらためて、差別化の
ネタとしてでてきたのが耐衝撃性、らしい。
ノートPCに目を移してみると松下がタフさを売りにしてみたり、Gを検知して急な動き
があるとディスクヘッドをShipping Zoneに移動させる機能をIBMなどが搭載したりと、
ハードの成長がアピール材料に出来ない昨今、メカニカルをあの手この手で保護する
機種が気を吐いている。
ポータブルディスクに戻ると、デジタルARENA*1にて記事*2があったので見てみたところ
各社で、耐える高さ競争にしのぎを削っている。もともとはロジテックが目をつけて
あっというまに各社にパクられ闘いが始まったようだ。
切り口としては非常にユーザを取り込みやすいように見えるのだが、耐衝撃を実現して
いる手法は緩衝材でディスク本体に伝わる衝撃を緩和する、という。至ってシンプル。
しかしながらディスクドライブ本体の実際は、むき出し状態でも動作さえしていなければ、
例外はあれどディスクの形が変わるような衝撃を与えてあげないと簡単には壊れない。
動作しているときは逆に緩衝材など無意味。軽い衝撃でも時として大ダメージ。
自分としては動作中にこそ、衝撃に対応してほしいと思う。Gセンサでも何でも搭載
してPCの様に急な動きがあったとき、ディスクに落下の衝撃が入力される前にヘッド
を退避領域に動かすなどの対応をしてくれるディスクがあれば。
少しくらい高くても喜んで購入するのだが。