YCAM見物

山口駅近くの山口情報芸術センター*1をのぞいてきた。
お目当てはYCAM大学間コンソーシアム「公共空間とサウンド“autonomic sound sphere - 自鳴する空間”」*2

CAGS:捕まえる音
  直線上のフィールドにスピーカとマイクが並べられている。ユーザが音を出すとそれに反応して出ている音が通路を移動していく感じ。横から見ていてもインパクトがあっておもしろかった。
RASS:ぶらぶらする音
  階段を上り下りすることで発生する音によってDTCSからの音を鳴らす。
FIOS:隠れる音
  普段は一定の音が鳴っているが階段を上り下りするとその音がしばらく鳴りやむ。パンフレットにあるように庭の虫のような感じ。

などなど。

このあと、店内のレストランで今日初めてのご飯。バジルの香りが強いミネストローネをセットでいただいた。
ミネストローネははじめ香りがきつすぎると思ったが慣れると逆にその香りがたまらない。
値段は1680円とランチにしては少し高めだけど文句のない内容だったとおもう。

fillmachineだけは12:00から展示開始ということでごはんのあとにのぞいてみた。
ここまでは、つかみが弱くて全体として少し大味かな、という印象だった。
薄暗い部屋の中央に立ち、ボタンを押してみたところそこに広がる空間はたいへん気持ちよいものだった。
空間を取り囲む3本X8列のスピーカ群のおかげで円柱状に広がる音場。その中を自在に駆けめぐる音。
音を楽しむという表現でとらえるならばまさしく音楽。作る方も楽しんでいるのではないだろうか。
ただ、音それ自体はノイズという表現がしっくりくる系のものなので2chステレオでなっている状況では、
音楽とは感じないヒトが多いのではないかと思う。
気になった点はかなり高い音の中に好きになれない音が存在していたことくらいか。
また、天頂方向および、あしもとからの音をはっきり認識させることができればもっと面白くなりそう。
機会をつくって関東でも展示してほしいところ。